
【恵比寿/居酒屋】
「なすび亭」吉岡英尋、「賛否両論」笠原将弘、「オステリア・ルッカ」桝谷周一郎、「タツヤ・カワゴエ」川越達也。「こんや」は、気心知れた4人の「自分たちが仕事を終えた後に、気軽に食事ができる店が欲しい」という想いから誕生した。だから「旨くて安くて、夜更けまで」。というお店が恵比寿と広尾の中間、天現寺の付近にある。予約の時間まで余裕があったのでお腹を減らせておこうと散歩がてら家から歩く。
民家のような佇まいで1Fはカウンター、2Fがテーブル席。店の前では道路工事が行われており、既に工事終了予定時間は過ぎているのだが作業が押しているらしい。1Fのカウンターに通されたので、暫く目の前で騒音と振動が続いた。
フードメニューの値段は殆ど3桁と、この場所にしてはかなりリーズナブル。偶然にもその日が開店4周年と言うことでビールをご馳走して頂いた。
お通しは新玉葱のスープ。甘みがあってとろっとまろやかな舌触りがよい。続いて出汁巻き玉子。出汁巻きには男と女の2種類があり女の方は味が甘いのだとか。注文したのは男の方で、ブラックペッパーをまぶして食べる。
そろそろ春も近いということで鰆のカルパッチョと焼き筍を。鰆の刺身にも惹かれたが、サラダ代わりにカルパッチョを選択。大葉や葱の香りと味付けの濃いドレッシングのため鰆の味はよくわからず。筍は普通の味だ。
今年の春は美味しい鰆と筍を食べておきたい。
魚の次は肉を注文。大山鶏のももを塩焼きで出してもらう。これが出色の出来となっており、皮はパリッと、肉は非常に軟らかく、旨味が口の中に広がる。肉が良いのか火の通しが良いのか。今まで食べた鶏肉の中で上位に食い込むことは間違いない。
ドリンクは2杯目からひたすら日本酒。大吟が置いていないので、純米や純米吟醸を飲んでいたが、これが逆に良かったらしく料理の味を邪魔しない。
箸休めにいぶりがっことマスカルポーネを。食べるまでは「?」な組み合わせだと思ったが、薫香とあっさり目のチーズが良くあっている。
揚げ物は根菜の唐揚げを。里芋と海老芋、蓮根、牛蒡が軽めに揚げてある。カレー塩に漬けて食べるのだが、鶏に付いていた柚胡椒を合わせてもなかなか良い塩梅。牛蒡が不思議と柔らかい。
椀物には、鯛の蒸し煮 かぶの白雪餡掛を。改めて思ったが鯛は出汁に良く合う魚だ。何だか体に優しい味がする。
締めには土鍋親子丼。先ほどの鶏が美味しかったのでかなり期待していたが、その期待を裏切らない美味しさ。
値段が安いので感動するようなものは出てこないが、その代わりにどれも安心して食べることのできる料理だった。夜遅くまでやっているので普段使いのお店としては非常に重宝しそうだ。
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こんや (居酒屋 / 広尾駅、恵比寿駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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