
【銀座/豚料理】
つめたい雨が降っていたので鍋でもつまもうかと、表邸に電話を入れるが満席との答え。続いて青山店にも連絡をするが話し中。仕方なくやまとに電話をしたところ無事に席を確保できた。
店は中央通りの新橋寄り、8丁目の地下にある。階段を下りる途中に木彫りの豚が置いてあり、表情の愛くるしさに和ませられる。店内はダイニング風で、まずどの席がよいか選ばせてくれた。店員の所作はスマートなので落ち着いて飲むことができる。
注文したのは、コラーゲン刺し、バラ肉の粕漬け、やまと豚いろいろ仕立ての玄米春巻き、白モツの竜田揚げ。最後は名物の薬膳不老長寿鍋を赤スープで。
コラーゲン刺しは豚足を煮たものだが臭みは特にない。春巻きはアキレス腱のベーコンやつくね揚げ、チャーシューを葱や胡瓜と一緒に巻いて食べる。どちらも韓国風のチリ系ソースで味わう。白モツの竜田揚げは不思議な食感でカリッと揚がった衣を噛むとジューシーな肉汁とモツの弾力が出迎えてくれる。バラ肉の粕漬けは肉の旨味がよく引き出されている。
鍋は、白スープと赤スープがあるのでどちらにするか店員に相談した。白は始めたばかりで赤を食べられない方向けのメニューだとか。赤はよほどクセがあるのかと思ったが、そういう訳ではなく紹興酒や辛味が苦手な人がいるのだという。辛味はそれ程強くないということなので赤を選択。鍋は大きな黒鍋で出され、一見薬膳風だが殆ど風味は感じられず、むしろ出汁の旨味の方が勝っている。そこに栃尾の油揚げを始めとした大きな野菜やバラ肉、ロースを放り込んでいく。
締めは雑炊、饂飩、中華麺の三種類を選べるのだが、いまいちどれに合うのかが分からず無難に雑炊を選択。出てきたご飯も艶があり美味しそうだ。自分で作ると火力の調節や火の止め具合を失敗することが多いのだけれど、ここは店員が丁寧に造ってくれるので安心できる。
豚肉料理ということでドリンクは焼酎が中心。やまねこ、右京、明るい農村を楽しんだ。
ここで扱っている「やまと豚米らぶ」という銘柄は地域循環型農業というコンセプトで生まれたものだ。
国産の豚肉を食べたとしてもカロリーベースの食糧自給率が100%にならないのは有名な話だが、その原因である飼料も国産でまかなう取り組みを行っている。しかも牧場で作られた堆肥が飼料の育成にも使われており、まさに循環を実現している。
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豚肉創作料理 やまと 銀座本店 (居酒屋 / 銀座一丁目駅、有楽町駅、銀座駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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