
【西麻布/おでん】
おでんの美味しい季節。去年は何故かおでん屋に行く機会がなかったので久しぶり。2年前のおぐ羅以来だ。おでんといえば銀座というイメージがあり、実際に銀座で食べることが多いけれど、今回は西麻布。司法試験時代の仲間と。
場所は外苑西通りの一本裏手。西麻布らしくなかなか洒落た店内で、席数は20強。静かに楽しめる大人の店だ。コの時のカウンターを囲むようにテーブル席と小上がりが配された、店員の動きやすい合理的な店内となっている。
まずは店員にお勧めを聞く。ゆでキャベツの塩昆布和えと牛すじの煮込みが開店当時から人気のメニューだとか。そこで、茹でキャベツはお勧めに従い、あとは蟹の内子とメニューにはない平目とホッキ貝の刺身を注文。
刺身と内子にはやはり日本酒だろうと思い、店員に色々と質問。メニューに載っている純米大吟は獺祭のみなので他に純米大吟がないか聞いてみる。残念ながら置いておらず、純米吟醸の東一を勧められる。なかなか良心的な店で、その両方を猪口に注いで好きな方を注文してよいと言われる。
内子には東一も悪くないが平目には獺祭の方が合いそうなので、獺祭を注文。
その後は牛すじの煮込み、白子の天ぷら、タコの唐揚げ、里芋のフォアグラ乗せステーキなどを注文。どれも悪くない。火の入れ方がなかなか上手だし、味付けも薄味で、連日の忘年会に弱った胃を労ってくれる。しかも人数に併せてポーションを調整してくれるなど店員の対応が非常にスマートだ。
そろそろ、メインのおでんに移らないと、胃が悲鳴を上げそうなので、それぞれ食べたいネタを注文。
大根と卵は鉄板。他にも聖護院かぶ、海老芋、じゃがいもなどなど。変わったところでは、焼穴子の湯葉巻きやフルーツトマトなど。トマトはさすがに別皿で出てくる。トマトの酸味が口の中をさっぱりと洗い流してくれる。
出汁は店名の通り羅臼昆布を使っているのだとか。薄味でお腹が一杯になっても胃がもたれることはなさそうだ。
締めには、年末らしく鴨せいろそばを注文。
やはり寒い冬にはおでんが似合う。家でつつくのも良いけれど、外で食べるのも悪くない。
おでんの由来は室町時代の田楽にあり、江戸時代は屋台で出されこんにゃくが大好評だったとか。ただ、その後どのように各地で今の形になったのかはよく分かっていないそうだ。さすがに日本全国で庶民に愛される食べ物は歴史も長い。
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こんぶや (おでん / 広尾駅、六本木駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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