【銀座/シェリーとスペイン料理】
世界を飲み干す会Vol.5。新メンバーも迎えつつ今回はシェリーがテーマなので銀座のシェリークラブへ。このブログを始めて6年目になるけれど、この店は半年ぶり3回目の訪問。1回目は07年、2回目は09年に訪問している。通常はブログのネタ集めの意味もあって、行きつけの店以外で同じ店へ再訪することは少ないのだけれど、ここは数少ない例外。何故だろうと理由を考えてみるがよく分からない。お酒が永遠のテーマなので、シェリーの種類が豊富という点は重要なファクターの一つではあるけれど、では酒の種類が多い店へ常に再訪しているかと尋ねられると、必ずしもYesという返事が出来るわけではない。もう一つ考えられるのは店員のレベルが高い点かもしれない。女性店員の所作がスマートで客との距離感が心地良く、何より商品を熟知しており与件に対する提案・納品のレベルが高い。おそらくシェリーの事が本当に好きなのだろうと想像できる。店が自分の扱っている商品について知っている事は当たり前のように思うけれど、意外と食材の産地やその特徴を聞くと答えられないスタッフがホールで接客している店も少なくない。
自分自身に照らしてみると、Webやネットを生業にしているので常にその知識やスキルを、会社の業務など関係なく向上させるよう努力しているつもりだけれど、飲食店では難しいのだろうか。
さて、今回は前回の訪問からそれ程時間が経っていないので、前回注文したカルテがまだ残っていた。いつも書いているけれど、この店にはシェリーマップがある。縦軸にドライ・スイート、横軸にヘビー・ライトという座標があって、それぞれ味の特徴が分かるようになっている。シェリーは単にフォーティファイドワインというだけでなくソレラシステムという複雑な工程を経て、色々な味わいの銘柄が生まれているのでこのようなマップが非常に役に立つ。
通常なら自分で飲みたいものをチョイスしていくところだけれど、ここでは先に書いたとおり店員が信頼できるので、苦手な味や好みを伝えた上で、基本的に注文した料理に合わせて選んでもらうことにしている。
料理はスペインらしくタパスが中心。ポーションが少なめなので色んな味を楽しめる。今回注文したのは生ハムの盛り合わせに、チーズの盛り合わせ、ゆりねのアヒージョにタコのガルシア風とまずは定番どころ。イベリコはもちろんベジョータで、純血ものを使っている。イベリコはかつて輸入規制のため国内では見かけなかったが、いまではどこでもおいてある。とは言ってもピンからキリまで。ベジョータでも混血度合いでスペックが違うので注意が必要だ。
続いて、トリッパの煮込みや鰯のマリネ、鶏肉にイベリコのタンなど気になるところを攻めていく。当初は亀の手も食べるつもりだったけれど注文を失念。最後はもちろんパエリアで締めるが芯の残り具合も丁度よい塩梅となっている。
これらに併せたシェリーは計8杯。途中でチェイサーにスペインビールを幾つか挟んで、最後は食後酒代わりに自家製のシェリー梅酒を注文。これは前回飲んで気に入ったものでメニューには載っていない。
この会の次回のテーマはテキーラの予定だが、いつかはポートやマディラにもチャレンジしてみたい。世界中の酒が楽しめる東京という街は酒好きにとって天国のような場所だ。安い居酒屋に行くのは時間とお金の無駄だと思うのだけれど、なぜ繁盛するのか理解できない。
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しぇりークラブ (スペイン料理 / 銀座駅、日比谷駅、有楽町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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