【沖縄/琉球料理】
最終日のランチは那覇にある琉球料理の有名店。予約なしでは入れないお店へ。
店内はとても落ち着いた雰囲気で最初から最後まで他にお客がおらず貸し切り状態で楽しむことができた。
まずはゴーヤのジュースが出され、そこから料理がスタートする。
1品目は豆腐よう。豆腐ようのイメージを覆すようなまろやかな味わい。何でも作るのに4ヵ月かかり、しかも一度に2人分を600個。1200人分しか作れないのだとか。この日も彩香さんは仕込みを終えて豆腐よう作りのために帰宅されてしまったのだとか。
顔を合わせることができず申し訳ないと謝られてしまった。
2品目は3品の盛り合わせ。ミヌダルは磨り潰した黒ごまを乗せた豚肉を蒸したもの。元々は宮廷料理で黒ごまで豚肉を包んでいたが、下面の胡麻がぽろぽろと落ちてしまうので、山本さんは上に乗せるのだとか。ゴーヤの揚げ物は中身入り。苦みがあるのは外側だけで中身は苦みがない。そして周りを固く中は柔らかく素揚げしたターンム。
3品目は汁物。鰹だしの中にたっぷりと入ったゆし豆腐にアーサと梅が乗った上品な味わい。
4品目はゴーヤの白和え。さっぱりとして一休みできる。と、ここで一品サービスをしてもらった。シャコ貝の豆腐よう和えで、わさび漬けのような味がする。
5品目は名物料理。どぅるわかしー。蒸したターンムと茹でたタームジを磨り潰し、豚肉や椎茸などを練り込んでじっくりと炒めた料理。椎茸の出汁が染み込んでいて旨味がたっぷりと詰まった料理。
6品目は豚軟骨のピリ辛和え。脂肪を完全に取り除いてあるのでとてもヘルシー。軟骨とコラーゲンだけを残した一品。
7品目はびらがら巻き。かまぼこを1本のネギで巻いたもので再び一休み。酢味噌がさっぱりとして口を休めてくれる。
8品目は茹でたソーミンを炒めて島らっきょうを乗せて味付けしたもの。素麺を炒めるのは沖縄独特。
9品目はラフテー。沖縄といえば麦味噌、ラフテーといえば醤油味だが、あえて西京味噌で味付けをしてある。
最後は、トゥンファン。豚肉の入った炊き込みご飯に鰹だしをたっぷりと掛けたお茶漬け風のご飯。付け合わせはマンゴーのピクルスに大根粕漬け。ただし酒粕は沖縄らしく泡盛のもの。つまり黒麹なので色は黒い。これは山本さんの試作品だとか。
トゥンファンを食べながら今さらながらに気付いた事が一つ。沖縄に来て昆布出汁を見ていない。お店の方に試しに聞いてみると具材としては食べるけれど、出汁は必ず鰹なのだとか。
デザートとお茶を頂きながら、他に客のいない静かな店内で最後の沖縄料理の余韻を味わった。
琉球料理乃 山本彩香 (沖縄料理 / 旭橋駅、県庁前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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