【麻布/和食】
GoodDesign賞を冷やかした後に飯倉片町の交差点近くにある和食屋へ。交通の便も悪く周りに何も見あたらないエリア。しかも知らないとなかなか入りづらい外観の店だ。
店内は一切BGMがなくカウンターで大将が一人で仕切っている。カウンター8席とテーブル2卓だが全て埋まったら回すのは大変そうだ。
メニューを開くと黒龍の石田屋、二左右衛門、しずく、八十八号が揃っている。大分テンションが上がり火いら寿があるかと質問すると、今はしずくしかないとのこと。まあ石田屋や二左右衛門は時期的に少し早いので仕方ないけれど、これだけ揃えておいて火入ら寿がないのは残念。これは年に2回出荷されるので入れようと思えば入れられるはずだけれど、生なのであえて入れていないのかも。ボトルにすると高くなりすぎるし、この店のキャパではグラス出しでは空になるまでに味が変わってしまうかもしれない。
ということで、前菜に出てきたモロヘイヤとふぐの皮の煮こごりを食べてビールを飲み干した後は、しずくを注文して刺身をつまむ。縞鰺はこれで今年最後になりそうだ。
続いて本ししゃもの燻製。カペリンではなく間違いなく本物のししゃも。燻製にするのは勿体ない気がしたけれど、意外といけるし日本酒にあう。日本酒は獺祭の二割三分を注文。これはワイングラスに入ってくるのだけれど、よく分かっているなーと関心。
ワインはよく分からないけれど、ワイングラスの素晴らしさはよく分かる。
続いて生湯葉の味噌漬けと豆腐を。出てきた瞬間は?な外観だったけれど味はよい。豆腐も普通の豆腐ではない気がした。大将が忙しそうで殆ど話をできなかったのが残念。これも日本酒によく合う。
そして、車海老の塩焼きに穴子の白焼。
本日の煮付けはメダイ。これはイメージしたものとは違って上品な味付け。やや物足りない気もする。このあたりからは注文する料理も変えたので、それに併せて焼酎に移行。焼酎のメニューはあまりないけれど、安納芋をつかった安納が置いてあるので、久しぶりに注文。いわゆる芋臭さや焦げ臭さの少ないバランスの取れた芋焼酎だ。
引き続き焼酎に併せてかき揚げ。なんのかき揚げだか忘れてしまったけれど。穴子に付いてきた柚胡椒を取っておいたので、ここで役に立った。カウンター上にはエジプトの岩塩が置いてあるのだけれど、塩が甘すぎてかき揚げとは合わない。
こちらは栗と何だかのコロッケ。衣には湯葉。甘みがあって面白い。
そろそろ、お腹が限界になってきたので黒毛和牛のタタキをさっぱりポン酢で。
最後はいぶりがっこに赤出汁と鯛飯で締め。
美味しい料理を楽しめる気取らない和食屋で大満足。鍋もいろいろあるようなので、冬にクエを狙ってもいいかもしれない。
杉もと (京料理 / 麻布十番駅、六本木一丁目駅、六本木駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
この記事へのコメント