松尾ジンギスカン(夜)@赤坂見附

松尾ジンギスカン
【赤坂/ジンギスカン】
久しぶりの松尾ジンギスカン。
北海道滝川市で1956年に羊肉専門店として開業した老舗のジンギスカン屋。今では東京にも展開している有名ブランド。東京ではここ赤坂のほかに銀座と新宿に店舗がある。
ジンギスカンには生を焼いてたれをつけるタイプとたれに付け込んだ肉を焼いて食べるタイプがあるが松尾ジンギスカンは後者の発祥だとか。
肉はオーストラリアとニュージーランド産で、秘伝のたれは毎日生のリンゴと玉ねぎを使って仕込むというこだわり。アイスランド産のラムにはなかなか出会えない。
店内はカジュアルな雰囲気だけれど、個室はうってかわってシックな仕立てとなっている。個室では洋服やカバンをクローゼットに入れられるので匂いが着く心配もない。

焼いた肉は溶き卵に付けてすき焼き風で食べるシステム。
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サイドメニューにも魅力的なものが多く、北海道が元祖と言われているラーメンサラダには昆布フライがトッピング。骨付きソーセージや巻き巻きソーセージ、北海道チーズ盛合せなどラム以外でも楽しめそうなものが多い。
平日のためビールで我慢しておいたけれど、意外と焼酎や赤ワインでもいけるかもしれない。

羊については海月の記事で少し調べたとおり、反芻動物かつおとなしいため管理が楽。利用用途が肉、毛皮、乳、脂肪など非常に有用で、環境適応力が高いことから世界中で広まった家畜の王様。
一方でジンギスカンという料理の出自は調べてみても確かなことがよく分からない。命名したのは満鉄の駒井徳三で1930年頃という話をその娘が記録している。
赤坂の松井商店という精肉店が1906年から羊肉も取り扱うようになり、自ら緬羊牧場を運営して1936年に「成吉思荘(じんぎすそう)」という店を開きジンギスカンを出すなど羊肉料理の普及に大きく貢献したといわれている。この時にジンギスカン鍋の実用新案登録もしたのだとか。
一方で北海道では札幌市狸小路6丁目のおでんの店「横綱」で1936年に試食会が開かれたのがジンギスカンの始まりといわれている。
そこで北海道に焦点を移して調べると、1857年に江戸から函館奉行所に10頭運ばれたのが北海道牧羊の歴史の始まりで、その後1874年には青山官園から今では羊肉の王様と呼ばれる美味で有名な米国産サウスダウン種約50頭が移されたのが本格的な開始時期らしい。酪農の父エドウィン・ダンが非常に尽力してくれたという記録が残っている。
1906年には月寒と松尾ジンギスカンの発祥の地である滝川に種牛牧場が開かれ、1914年の第一次世界大戦以降は衣類や毛布生産のため、より本格的に進んでいったらしい。
そして役割を終えた毛用種を活用するために羊肉研究が進んでいったものの、老齢のしかも毛用種となると大分癖があり当時の日本人にとって食べにくかったであろうことは容易に想像できる。






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松尾ジンギスカン 赤坂店ジンギスカン / 赤坂駅赤坂見附駅溜池山王駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

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